診療案内 MEDICAL
精密治療
マイクロスコープが必要な理由


なぜマイクロスコープが必要かというと、マイクロスコープは全ての歯科治療において有効だからです。
ただその中においても、特に肉眼に比べてアドバンテージがある治療は歯内療法の再根管治療だと言えるでしょう。
従来の肉眼での再根管治療は、例えるならば夜、電球の明かりのない真っ暗な部屋で掃除をするようなものです。どこが汚れているかも判らないし、何処をキレイにしたか、キレイにできているかどうかさえも解りません。
口腔内は光が届かないために暗く、根の形、感染している部位も人それぞれです。
さらに他の歯科医師がどのように触ったかなどということは、レントゲンだけでは到底わかりません。
経験と勘だけを頼りにどこまでの成功率を出すことができるというのでしょうか?
従来の経験と勘に頼った治療と、マイクロスコープを使った顕微鏡下精密歯科治療は、それほどまでの違いがあるのです。
ただしマイクロスコープを使ったからといって、成功率が100パーセントになることは決してありません。
すでに手遅れになっていることや、根の先が湾曲していて見えなかったり、見えていたとしても道具が届かないなどということも多いからです。
つまり、健康に携わる私たち歯科医師が最善を提供する、患者さんに全力を尽くすための手段である、ということが、マイクロスコープが必要になる一番の理由ではないでしょうか。
破折線の確認
歯の抜歯理由で『むし歯』、『歯周病』に次いで3番目に多いのが『歯根破折』です。放置していると腫れや噛んだ時の痛みだけでなく骨吸収を起こして次の処置が難しくなります。
レントゲンで『歯が割れているから抜歯です』と言われて納得できれば良いですが痛みがないことも多く抜歯の決断が難しいかもしれません。
我々歯科医師もなんとか歯を残したいという想いで診療しています。根管治療をしていても痛みが取れない場合、理由がわからず治療を長期化させてしまうこともあるのではないでしょうか。
マイクロスコープを用いることで暗い根管内に光が差し込み、クラックを確認できる事もあります。完全に破折している場合には動く破折歯を動画で確認していただく事もできます。

視野を約20倍拡大する「マイクロスコープ」
当院で利用しているマイクロスコープは広視野で立体イメージをつかめる接眼レンズと同軸落射照明により、微細までしっかりと確認することができます。操作性・性能を総合的に考えて、質の高いマイクロスコープを使用しています。
レンズは、患者様の微細構造をしっかりと観察できますので、診断と治療の質を向上させます。また、本体を動かすことなく、ボタン1つで焦点を合わせることができますので治療時間の短縮にもつながります。
広視野で立体イメージを得られる接眼レンズを装備していますので、小さな世界をよりリアルに映し出してくれます。
同軸照明という特殊な照射が可能なため、複数の治療部位をしっかり確認することができます。またLED照射とキセノン照射を選択でき治療部位に合わせて適切な明るさを獲得できるため治療精度の向上につながります。

操作性の高い「高倍率ルーペ」
当医院で利用している高倍率ルーペは品質と機能性の高いものを使用しております。
歯を丁寧に治療するとなると0.03ミリの違いにこだわって治療する必要があります。
人の髪の毛1本が、0.05~0.15ミリくらいなのですが、それよりこまかいのです。眼が良い人でも、このレベルまでは肉眼では見えません。
高倍率ルーペを使うことで、0.01ミリ単位での精密な治療可能にしております。



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