フリーランスの著名な濱田智恵子先生に歯科衛生士の教育をしていただいています
私自身も新たな知識を得ることがあります
21世紀初頭、私が歯科医師になったときは歯周病は三つの歯周病細菌 レッドコンプレックスと言われる菌により引き起こすといわれ、この菌に対するアプローチをするようにいわれていましたいまでもこの菌は歯周病を悪くしますが、いま現在最新では、
もともともっている菌が20年ぐらいかけてお互いの代謝物(排泄物)により病原性を増していき、悪性化する。
その際にレッドコンプレックスは病原性を増していく効果は高いが、レッドコンプレックスだけが引き起こしているわけではない。そのうち炎症がさらに増していくと、歯肉から出血がでて、歯周病細菌にとっての栄養になる血液中の鉄分とタンパク質により歯周病細菌はさらに病原性を増す。
例えて言うと、
もともとがそんなに悪くなかったやつらが、お互いに影響しあって悪くなっていき、その中にすごい悪いやつのレッドコンプレックスがまじると最強に悪くなる。その悪さをしていくやつらにエサをあげてしまうと手がつけられなくなる
感じににてます。
このことから、若いときには自覚がなかった歯周病が中年以降に症状がでることが説明できます。
小学校高学年や中学生ぐらいからのブラッシングや検診の習慣が、中年以降の歯周病が発現するか変わってくることになります。
歯周病になってからの治療ももちろん有効ですが、その前からの予防がより重要なことがわかります。